こんにちは、NUM(なむ)です。
この記事を読んでいただいているということは、あなたも少なからずオニツカタイガーに興味がおありではないでしょうか。
もしくは、最近オニツカタイガーってよく聞くけどあれアシックスじゃないの?いったい何なの?という疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
そんなあなたに「オニツカタイガー大好きっこ」である私が、そもそもオニツカタイガーとは何か、またその魅力についてお伝えさせていただきます!
ちなみにNUMは、気に入りすぎてかれこれ4年ほどオニツカタイガーのスニーカーしか履いていないよ!
今回はオニツカタイガーについて、
- そもそもオニツカタイガーとは?
- アシックスとは何が違うの?
- どんなところが気に入って履いているのか
- 一番お気に入りのスニーカーはどれか
の観点でたっぷりとご説明していきたいと思います。
きっとこの記事を見た後には、あなたもオニツカタイガーを履きたくなっていることうけあい!
それでは行ってみましょう!
オニツカタイガーの魅力を余すところなく理解できる!
オニツカタイガーのおすすめスニーカーがわかる!
Contents
そもそもオニツカタイガーとは? ~スニーカー史からみるオニツカタイガー~
まずは、オニツカタイガーとは何か?から説明させていただきます。
そのバックグラウンドとして、ちょっと勉強チックにはなってしまうのですが、スニーカー史を見ながら、オニツカタイガーの立ち位置について解説していきます。
「スニーカー」の歴史
まずそもそも、現在私たちが意識せず口にしている「スニーカー」という言葉についてご説明します。
「革や合成繊維素材などで作られたアッパーと、ゴム素材などで作られた靴底で構成された靴」を履けば音をたてず静かに忍び寄ることができる(Sneak=忍び寄る)ことが語源になっています。
一般的には英語のSNEAK(忍び歩く)から由来していると言われている。つまりラバーソールのシューズのこと。1834年にチャールズ・グッドイヤーによってゴム材料が発明され、全く新たなシューズが誕生し、それが「スニーカー」である。
日本ゴム履物協会HPより http://www.jrfma.gr.jp/gomuhakimonoputitisiki.html
時期としては、一説には1916年にアメリカのKEDS(ケッズ)社が自社のプロモーションの中で生みだした、といわれています。ただし、
「1887年のボストン教育ジャーナルの中で、すでにテニスシューズをスニーカーと呼ぶ学生について言及されている」という指摘を受け、同社はキャッチコピーをトーンダウンさせたという裏話があります。
https://otokomaeken.com/masterpiece/19199
という記事もあり、調べた限りでは真相は闇の中…な状態です。
また、モノとしてのスニーカーが生まれたのは、ゴム素材が生まれた同時期(1830年代)であるという説、 1893年に開発されたボート用のラバーシューズであるという説、 1895年にジョセフ・ウィリアム・フォスター(Reebokの創業者)が作った自作の陸上スパイクであるという説等々…。
諸説あるのでこちらも真相は闇の中ですが、1800年代であるということは確実なようです。
そうして、1900年代以降は続々とスニーカーメーカーが産声を上げていきます。簡単に年表にしてみました。
意外にも、リーボックが最初のスニーカーメーカーらしいです。ニューバランスにもコンバースにもいえることですが、現代風なデザインのスニーカーが多い印象ですが、スニーカー黎明期から創業している老舗だったんですね。
そしてオニツカタイガーはというと、adidas、プーマと同時期の1949年に創業しています。会社名は鬼塚商会ですが、その商品ブランドが「オニツカタイガー」となります。
第二次世界大戦が終戦した4年後の、日本全体がこれから頑張っていこう!という経済成長の興りの中で生まれたメーカーなのですね。
「オニツカタイガー」の歴史
スニーカー史におけるオニツカタイガーの立ち位置がわかったところで、オニツカタイガーの歴史について解説します。
オニツカタイガーは、鬼塚喜八郎氏が 「スポーツを通じて青少年の健全な育成を」 を経営理念に神戸で創業した会社です。
創業と同時に、当時のスポーツシューズ製造において最も難しいと言われていたバスケットボールシューズを手掛けはじめます。
バスケットボールシューズを足掛かりにした理由は、「最初に高いハードルを超えられれば、その後のハードルもどんどん超えられる!」という考えから。
最初から革新的なことを始める、ベンチャー精神あふれるメーカーだったんですね!
そこからバスケットボールシューズをはじめ、マラソンシューズ、レスリングシューズなど様々な競技用シューズを発売。
1960年に発表した「マジックランナー」というマラソンシューズを履いた選手が、当時無敵といわれていたアベベの記録を上回る世界最高記録をマークしています。
また、1964年の東京オリンピックではオニツカタイガーのシューズを履いた選手たちは金メダル18個、銀16個、銅10個のメダルを獲得。
こうして、オニツカタイガーは世界的なシューズメーカーと成長していったのです。
どうして「オニツカタイガー」っていうの?
そういえばこのオニツカタイガー、不思議な名前だと思いませんか?
「オニツカ」は創業者の鬼塚喜八郎からきているとして、なんでタイガーなんでしょうね?
オニツカタイガーの「タイガー」の由来は、
一番最初のバスケットボールシューズを製造したとき当時の工場長がシャレで靴の裏に入れた虎のマークを鬼塚喜八郎が気に入りトレードマークとしたことからきています。
そして、鬼塚の「鬼」とアジアで最も強い動物の「虎」を合わせて強い動物を連想させるという事で「オニツカタイガー」となりました。
あまり知られていない…あの有名メーカーとの関係性
実はこのオニツカタイガー、あの世界的な有名なメーカーと深い関係性にあるんです。
オニツカ株式会社は、1964年に創業した「ブルーリボンスポーツ」というメーカーと良好な関係にあり、ブルーリボンスポーツはオニツカのスニーカーを輸入してアメリカで販売していました。海外の販売代理店的な位置づけですね。
ブルーリボンスポーツは、当時アメリカでしか販売していなかったオニツカタイガーの商品に改善提案などを行い販売をしていました。ただ、とある商品のデザインと使用権について両社が対立、訴訟にまで発展しました。
その商品のオニツカタイガーでの名称は「タイガーコルテッツ」。
結果的にオニツカは敗訴してしまい、販売メーカーもオニツカタイガーからブルーリボンスポーツの手に渡り、商品名も変わってしまいました。
その商品は今も、「ナイキ コルテッツ」という名称で販売されており根強い人気があります。
そう、「ブルーリボンスポーツ」とは何を隠そうあの世界的スポーツメーカー「NIKE(ナイキ)」の前身となるメーカーだったのです。
ちなみに、「タイガーコルテッツ」は、「タイガーコルセア」に名前を変えてオニツカタイガーで現在も販売中です。
オニツカタイガーの製品が優れていたからこその結果だね。
確かに、見た目はそっくり…。
ASICSとの関係性は?
ここまでで、オニツカタイガーの歴史をさかのぼってきました。
続いてはオニツカタイガーとASICSの関係性についてご説明します。
皆さんもこのオニツカタイガーのトレードマークとも言える3本のライン、一度は目にしたことありますよね?
そう、おそらく昔からお世話になっているであろうASICSのラインと一緒です。
簡単に言ってしまうと、オニツカタイガーは1977年に㈱ジィティオ、ジェレンク㈱と3社合併して「ASICS」となりました。
つまり、オニツカタイガー=ASICSという理解でOKです。
そのASICSが、2002年にかつてのオニツカタイガーシューズを復刻し「オニツカタイガーとして」ブランディング化したのです。
そのため、ASICSの前身であるオニツカタイガーの名前はブランドの一つとして現在再び浸透してきたんですね。
ASICSの名前の由来
あまり知られていない「ASICS」の名前の由来についても教えいたします。
古代ローマの風刺作家、ユベナリスの
「Anima Sana In Corpore Sano ( もし神に祈るならば)健全な身体に健全な精神があれかしと祈る(べきだ) 」
という言葉の頭文字からきています。
「アシ」と掛かっているわけでも、3つの会社が合併して3人=足6本=アシックスという意味でもないんですね。笑
オニツカタイガーのどんなところがいいの?
さて、ここからはオニツカタイガーの商品としての魅力をご紹介していきます!
①人とかぶりにくい
タイトルにもありますが、履いている人が少ないのでかぶりにくいです。
やはり、持ち物が他の人とかぶるとあまり良い気持ちはしないですよね。オリジナリティも出せるし、何より「自分だけのもの!」と思えるから愛着もわきやすくなります。
オニツカタイガーは、日本国内でもっとも古い世界的スニーカーメーカーでありながら、日本国内の知名度が低いです。
国内の知名度が低い理由は、流通経路を厳選しているため。一般的な靴の量販店ではナイキやアディダスを取り扱っていますがオニツカタイガーはブランドイメージを守るために直営店でしか販売されていません。
しかしながら、ここ5年ほどでオニツカタイガーの売上は倍程度伸びています。日本国内でそれほど浸透していないことを見ると、海外売上の好調さが推察されます。
日本だとASICSは昔から体操靴として慣れ親しんでいるイメージもあり、それがファッションブランドとして足枷になっている、ということもあるかもしれませんね。
世界的に人気というお墨付きなのに、国内では人とかぶりにくいのです。
全く無名のブランドを履くのも気が引けるけど、みんな履いているのはちょっとなぁ…とお考えの方にドンピシャです!
②高い品質
「そもそも商品がよくないから売れないのでは?」
という懸念もあるでしょうが、これまでの説明にもあったようにオニツカタイガーは元々プロ用のスポーツシューズ開発を行ってきました。
それらを現代風にアレンジして復刻しているため、性能も申し分ないです。
例えば、GELというジェル状のクッションをソールにいれて快適な履き心地を追求しつつ怪我のリスクを軽減させているモデルもあります。
これはもともと競技者用のテクノロジーです。
③きれいなシルエット
オニツカタイガーのシューズはもともと競技者用であったため、足にフィットする形状のものが多いです。
例えばこれ。
「セラーノ」というモデルです。
非常にスリムなシルエットですね。こちらは1970年のスパイクシューズがモデルになっています。素材がナイロンなので通気性に優れていて夏場でも蒸れにくく履くことができます。
もちろん足にフィットする形状なので、歩きやすさも抜群です。
他のメーカーにはない、シャープできりっとした印象がありますよね。スニーカー特有のごつい感じとか、カジュアルすぎる見た目とは一線を画しています。
また、
こちらはメキシコ66というモデルですが、もともと1966年のアジア競技会にむけてトレーニングシューズとして開発されたものです。
スラックスなどと合わせてもある程度ドレッシーな見た目を維持できるため、オンオフ問わず使えて本当に便利。
これもスニーカー特有の重苦しさがなく洗練されていますよね。
④リーズナブルな価格
ブランドイメージを守るため流通経路を厳選している、と先述しました。
そのため、「高そう」というイメージがあるかもしれません。。
しかし意外や意外、とてもリーズナブルな価格で購入することができます!
例えば先ほどの「セラーノ」というモデルは8,000円ほど。「メキシコ66」も本革を使用していますが14,000円ほどで購入可能です。
一部20,000円以上ののモノもありますが、おおむね8,000円~15,000円と手が届きやすい価格帯なのです!
一番おきにいりなスニーカー紹介
最後に、NUMの一番好きなオニツカタイガーのスニーカーをご紹介いたします。
上記でも触れましたが、「セラーノ」というモデルです。(紐は市販のものに変えてカラーチェンジしています)
私がオニツカタイガーにハマるキッカケはこの「セラーノ」でした。
4年前、池袋のパルコをふらついていたところ、たまたまオニツカタイガーのショップを発見。当時オニツカタイガーの存在を全く知らなかったのですが上の写真のセラーノに一目ぼれして即購入しました。
もともと買い物に対しては超慎重なので、一目ぼれで買ったものはこれが初めてだったかもしれません。
カラーバリエーションもかなり豊富なので、それからはひたすらオニツカタイガーのスニーカーを履きまくって現在に至ります。
まとめ
オニツカタイガーについて、歴史とその特徴を紹介しました。
オニツカタイガーとは、
- 国産の老舗スニーカーメーカーである
- ASICSの前身となるメーカーである
- 世界的に有名で、品質が良く価格も安い!
- それでいて国内であまり有名でないので人とかぶりにくい!!
という特徴のスニーカーでした。
ただし、ここまでいいことばかりをうたってきましたが、人によっては
やっぱり上履きみたいだし、アシックス=子供のころの運動靴のイメージがあってちょっと苦手…
という方もいるかと思います。事実、私の周りでも同じ感想を持つ人はいます。
あくまでも、人とちょっと違うものがいい!ということを求める人にとってはおきにいりになる可能性が高いですが、クセも強いので万人受けはしないかな、というところです。
価格がリーズナブルなので一度試してみるのもありかもしれませんよ!
その際は断然「セラーノ」がおすすめです!
それではまた!!